稲田石の選び方と施工現場での使い方
稲田石は茨城県笠間市稲田地区でのみ採掘される白御影石です。江戸時代から建築材として使われてきた歴史があり、東京の古い建物の基礎や橋の欄干にも使われています。近年は採掘量が減少していますが、良質なロットは今も流通しています。この記事では、石工として28年間この石と向き合ってきた経験から、選び方と施工上の注意点をお伝えします。
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中村 誠一初に石を割ったのは、1993年の秋、岐阜の採石場でのことでした。当時24歳、建築事務所を辞めて石工の親方に弟子入りし、最初の三年間は現場の掃除と石の運搬だけを任されました。ノミを持たせてもらえたのは四年目の春。その日のことは今でも覚えています。稲田石の白い粉が手に積もり、石が割れる音が腹に響いた。あの感触が、この仕事を続ける理由です。
1998年に東京・世田谷で独立し、Marble Cove Pathを立ち上げました。最初の仕事は、近所の住宅の玄関アプローチ、わずか4平方メートルの花崗岩敷きでした。施主の奥様が「毎朝ここを踏むのが楽しみになった」と言ってくださった言葉が、今の仕事の基準になっています。その後、庭師の田中 義雄氏との出会いが転機になりました。植栽と石の関係を植物の側から考える視点を学び、石敷きの設計が大きく変わりました。
稲田石は茨城県笠間市稲田地区でのみ採掘される白御影石です。江戸時代から建築材として使われてきた歴史があり、東京の古い建物の基礎や橋の欄干にも使われています。近年は採掘量が減少していますが、良質なロットは今も流通しています。この記事では、石工として28年間この石と向き合ってきた経験から、選び方と施工上の注意点をお伝えします。
続きを読む →「モルタルを使わないと崩れませんか?」これは現場でよく聞かれる質問です。結論から言うと、適切に設計・施工された野面積みは、モルタルを使ったものより長持ちすることが多いです。その理由は、石の重さと角度で自立する構造にあります。この記事では、野面積みの原理と、どのような条件で使えるかをお伝えします。
続きを読む →カッラーラの白大理石は美しい石ですが、屋外での使用には注意が必要です。大理石は花崗岩より吸水率が高く、酸性雨や凍結に弱い性質があります。日本の気候、特に梅雨と冬の凍結を考えると、使える場所と使えない場所があります。この記事では、石工として実際に施工してきた経験から、カッラーラ大理石の屋外使用の条件をお伝えします。
続きを読む →場所の用途と条件をいくつか教えてください。最適な石材と施工方法をご提案します。
はい、現地調査と見積もりは無料です。ただし、東京・神奈川以外の遠方の場合は交通費の実費をいただくことがあります。まずはメールかお電話でご連絡ください。現地の写真を送っていただくだけで、概算をお伝えできる場合もあります。
庭の小径(10〜20㎡程度)で3〜5日、玄関アプローチで2〜3日が目安です。ただし、地盤の状態や石材の入荷状況によって変わります。梅雨の時期は工程が延びることがあるため、夏から秋の施工をお勧めしています。
もちろんです。沈下した石の修正、割れた石の交換、目地の打ち直しなど、部分的な補修も承ります。まず現地を見せていただき、原因を確認してから作業内容をご提案します。他社施工の現場でも対応します。
場所の用途、光の当たり方、既存の建物や植栽との色合わせ、そして施主の好みを聞いた上で提案します。可能であれば実際の石のサンプルを現地に持参し、光の中で確認していただきます。カタログだけで決めることはしません。
適切に設計・施工された野面積みは、モルタルを使ったものより長持ちすることが多いです。石の重さと角度で自立する構造は、地震の揺れを逃がす柔軟性があります。ただし、急傾斜や荷重がかかる場所では部分的にモルタルを使う場合もあります。施工前に必ずご説明します。